写真の部屋(日記系) |
調べていると時々、大きな壁にぶち当たるということは、よくあることである。 たいていそれは、調べるための資料・書物がなくなったことが原因だと思う。 でも、実際ないわけではない。。。 それに気づいてしまうと、やがて規則という大きな壁が待っている。 | |||||||
<スレイ> | |||||||
アデン中を死霊で埋め尽くした魔術師スレイ、彼の目的とは・・・
| スレイは、元は普通の村に住む、妻子を持つごく普通の家庭生活を送っていた。 | 事件は、ある夏に起こった。いつものように遊びに行った息子とその友達が、夜になっても戻ってこなかったのである。 村中が騒然となり、捜索を行った。結果、子供たちは戻ってきた。スレイの息子を除いて… 子供たちの話によると、スレイの息子は死霊の箱に飲み込まれたらしいという話であった。 死霊の箱というのは、童話の世界と思っていたが、何か手がかりでも、と思い、スレイは象牙の塔に行き、魔術師となったのであった。 研究を行うにつれ、死霊の箱は、童話の世界の話ではなく実在することがわかってきた。 でも、死霊の箱を空けるには、どうすれば。。そんなある日、謎の女性が不敵の笑みを浮かべてやってきたのであった。 謎の女性は、何でもお見通しという口調で、死霊の箱を空ける方法を伝えた。 | アデン中に死霊の魂をあふれ返せば、死霊の箱を空けることができる。 当たり前のことである。しかし、常識の外れた考え、そしてそれだけの技術と魔力などあるわけがない。それで考えずとも除外していた方法であった。 しかし、それだけの技術と魔力が謎の女性から提供された。「禁断の魔法書」と水晶の結晶があれば、後は、その常識外れた行動を行うかどうかだけであった。 彼は迷っていた、しかし謎の女性の誘惑が彼を誘い出してしまった。
| ここは、雪が降り積もるオーレンの山奥。その一角にある洞窟に魔術師スレイがいた。 | 彼は、長時間かけて謎の女性にもらった結晶を使い死霊を生み出していった。そして、護衛のためたくさんの魔力を使って巨大な骨竜も作成した。 これで、息子が帰ってくる。そう信じて最後の魔力のかけらを使い終えたとき、彼の意識は遠のいた。。。 その後スレイは巨大な骨竜とともに、亡者としてエルモア荒地をさまようこととなった。 しかし、スレイのとった行動では、息子を助けることはできなかった。 ・・・ これだけの死霊たちだけでは、死霊の箱は開けられない。 しかし、もし、殺された人々が集まってアデン中が死霊でいっぱいになれば死霊の箱は開くかもしれない。 でも、何ヶ月もの間死霊の箱に閉じ込められたままの子供が生きているとは。。。 このことは、たった一人、謎の女性だけが知っていることであった。 |
<アルバ> | |
アデン王国に宣戦布告という大胆な行動に出た魔術師アルバ。 しかし、彼には、悲しい過去と長年の憎悪が隠されていた。 | |
むかし、アデン王国では王位継承をめぐる大規模な戦争があった。 やがて戦争は終わり、敗れた一族は散り散りになり追いやられていった。 アルバの先祖は、この敗れた一族に加わっていた。そして、反王一族ということで、先祖代々差別されてきたのであった。 同じ村にいてもかかわりを持ってくれる人は愚か、道を歩いているだけで石を投げらる始末。。。 そんな過去を持つ魔術師アルバは、象牙の塔で研究を続けながら、いつか果たすべき一族を苦しめたものたちへの復習を考えていた。 そのためタラスに強い魔術を生み出す方法について尋ねるが、心を見透かされていたのか、一向に教えてくれない。 そんななか、謎の女性が現れたのである。 |
魔術師アルバが、ずっと思っていた一族を苦しめたものへの復習。そのためには、力が足りなかった。 その力が、復習する方法が手に入る。謎の女性からの提案に、アルバは、何も思い迷うこともなく賛成し、「禁断の魔法書」と水晶の結晶を使った復習へと踏み切ったのであった。 | |
タシテ、ウルビナ、スレイ、アルバ。この四人は、謎の女性に言われたとおり、オーレンにある洞窟に集まった。 そして、謎の女性から普通には手に入れることのできない。スペルスクロール「ストップ」を受け取った。 警備のものの動きを止め、「禁断の魔法書」を奪うというものだった。保管されている部屋の封印は、謎の女性が何とかするといったものだった。 集まった当初は、アルバのみがやる気であった。しかし、決行の時刻には、4人みんながそろった。 4人は、祝福されたテレポートスクロールを使い象牙の塔へと飛び、スペルスクロール「ストップ」を使い、一瞬にして「禁断の魔法書」略奪に成功したのであった。 | |
アルバは、早速復習に乗り出した。 場所、誰にも計画を邪魔されないよう、凶暴なジャイアントが徘徊する黎明の森を選んだ。 アルバは、実は魔術の才能はあまりなかった。その代わり、象牙の塔の魔術師がよく使う、人工生物の生成には長けていた。 人工生物とは、武器やよろいに魔力を込めてリビングアーマーのような自分の思うままに操ることができる生物のことを言う。 アルバは、「禁断の魔法書」と水晶の結晶を使い、象牙の塔の魔術師が生成するよりもはるかに強い生物を作り出した。 そして、アルバは、宣戦布告を意味する手紙を象牙の塔に送りつけた。 そう、アデン王国を乗っ取り、一族を苦しめたものたちへの復習を行う宣言をしたのである。 しかしアルバは、水晶の結晶を使い果たし、そのまま意識を失い、自ら生成した生物に命令を下す間もなく亡者と化してしまったのである。 それを見ていた謎の女性は、変わりに命令を下した。アデン全土を襲うように。 これで彼の願いは叶ったのかもしれない、でもすでにアルバの意識はなかった。 |